閑谷学校へいってきました

閑谷学校

閑谷学校の楷の木

前回の更新から随分あいてしまいましたね。このところイベントが立て込んでいてなかなか時間がとれなかったのですが、少し余裕が出てきたのでまた、更新を再開しますので応援よろしく。

さて、秋深まる昨今ですが、秋らしい風景を求めて閑谷学校と長福寺へ行って来ました。

まずは楷の木の紅葉の美しい閑谷学校から。

閑谷学校は岡山藩主池田光政によって開設された世界最古の庶民学校で、かの津田永忠の手により32年もの歳月をかけて建築されました。武士の教育のため藩校を開いた藩は全国に数あれど、庶民階級の学校としては全国でも最古・最大の規模を誇るものです。

この学校では儒学などを講義しており、地方の指導者を育てるため厳しい修練が行われていたようです。今で言うとさしずめ松下政経塾?といったところでしょうか。

この楷の木は漆の仲間で、他のウルシ科の植物同様に美しく紅葉します。中国の山東省にある孔子の墓所に弟子の子貢が植えた木が代々植え継がれていることが知られていて、ここ閑谷学校でも孔子をまつった聖廟の側に立てられています。

閑谷学校講堂

閑谷学校講堂

こちらは国宝にも指定されている講堂です。備前焼の屋根瓦が秋の風景にとても映えますね(数年前に落下騒動がありましたが・・・)。

この講堂以外にも多くの門や石塀、聖廟など多くの建物が重要文化財に指定されており、津田永忠が手がけた土木工事の中でも後楽園と並んで白眉といえるものです。

岡山藩はこの閑谷学校に独立した土地を与えて学校運営の財源としており、いかに教育を投資対象として認めていたかがよくわかります。

出かけた当日も多くの観光客でにぎわっていました。ここ数年は夜間のライトアップも行われていて、美しい夜景を楽しむことができます。

というわけで、岡山の誇る歴史資産へぜひお越しくださいね。

岡山県備前市閑谷784

足守藩の侍屋敷と近水園へ行ってきました

足守藩侍屋敷

足守藩侍屋敷

先日、家族で足守へ出かけました。足守は備中足守藩2万5千石を治めた木下家の陣屋が置かれた場所で、現在は観光地として賑わっています。付近には寺院や武家屋敷など関連の史跡がたくさん残っています

ここ足守を治めた木下家は豊臣秀吉の妻・北政所(ねね)の実家にあたります。ねねの実兄である杉原孫兵衛が、秀吉の出世後に秀吉の実家である木下姓を賜り、木下家定を名乗ったことにより始まります。この木下家定が1601年に姫路藩より転封して立藩されました。
この侍屋敷は木下家に家老として仕えた杉原氏の邸宅だったのですが、昭和40年代に岡山市に寄贈され、現在は岡山県指定文化財となっています。

一の間

一の間

これは一の間の写真です。8畳ほどの小さな部屋ですが、簡素ながらも付け書院に開けられた花頭窓が美しく、武家屋敷ならではの質実剛健さを感じます。

近水園

近水園

これは、侍屋敷の程近く、藩主在所である陣屋のすぐそばにある近水園です。この庭園は写真奥に見える御殿山の麓に開けた大名庭園で、小堀遠州流の園池を中心にして回遊式の築庭方式で造られています。

山際に見える建物は寄屋造りの吟風閣と呼ばれる建物で、18世紀初頭に建てられたものです。

お神輿

お神輿

最後は偶然出会った子供神輿です。彼ら新しい世代も足守の歴史と文化の大切さをしっかり受け継いでいるようで、力強く感じました。

岡山県立博物館の特別展示「火と土のオブジェ」へ行ってきました

岡山県立博物館

岡山県立博物館

現在開催中の岡山県立博物館特別展「火と土のオブジェ」へ行ってきました。

この特別展は土を材料にした様々な造形の歴史を題材にしたもので、縄文土器から原罪の備前焼まで、県内外の資料を一同に集めた展覧会です。

今回は、三重県宝塚1号墳出土の舟形埴輪を目当てに行ってきました。舟形埴輪は宮崎県西都原169号墳や、大阪府長原遺跡出土のものが著名ですが、この埴輪は全長1.4mを超える日本最大のものです。

ここでは写真を載せられないでの下記のリンクから。

宝塚古墳から日本最大の船形埴輪が出土 !

詳しくはこちらのサイトにかかれているため省きますが、宝塚1号墳は全長111mを図る古墳時代中期の伊勢を代表する前方後円墳で、平成11年度に行われた発掘調査により、この埴輪を含む多数の埴輪が出土しました。

この埴輪の特徴的な点は、その大きさもさることながら、蓋や儀仗、大刀など、様々な飾りが付けられていることです。やや誇張があるものの、いずれもきちんとディフォルメされていて、船体部分も障壁や櫓を通す穴など細部にこだわった作りが見られます。

蓋や儀仗、大刀などはいずれも主張の権威を表示する威信材と考えられ、この主張の権力の源泉と船とが深く関わっていたことを想像させます。

当時の船は単なる乗り物としてだけでなく、異界へと行き来するための神聖なものとして扱われていたようで、平成18年には奈良県巣山古墳の周濠から被葬者の遺体を運んだとされる「喪船」が出土したことは記憶に新しいです。他にも舟形石棺など、首長の死と直接関連しているものに船は多く用いられていました。

さて、これ以外の展示も素晴らしいもので、あまりのボリュームに圧倒されました。火焔土器や王冠形土器なども西日本にいるとなかなかお目にかかれるものではありませんでしたしね。

それから、何といっても備前焼の人間国宝の作品大集合も大きな見どころです。こでは備前焼の変遷を改めて確認することもできます。

とにもかくにも大迫力の展示会です。みなさんもぜひ行ってみてください。