岡山県立博物館の特別展示「火と土のオブジェ」へ行ってきました

岡山県立博物館

岡山県立博物館

現在開催中の岡山県立博物館特別展「火と土のオブジェ」へ行ってきました。

この特別展は土を材料にした様々な造形の歴史を題材にしたもので、縄文土器から原罪の備前焼まで、県内外の資料を一同に集めた展覧会です。

今回は、三重県宝塚1号墳出土の舟形埴輪を目当てに行ってきました。舟形埴輪は宮崎県西都原169号墳や、大阪府長原遺跡出土のものが著名ですが、この埴輪は全長1.4mを超える日本最大のものです。

ここでは写真を載せられないでの下記のリンクから。

宝塚古墳から日本最大の船形埴輪が出土 !

詳しくはこちらのサイトにかかれているため省きますが、宝塚1号墳は全長111mを図る古墳時代中期の伊勢を代表する前方後円墳で、平成11年度に行われた発掘調査により、この埴輪を含む多数の埴輪が出土しました。

この埴輪の特徴的な点は、その大きさもさることながら、蓋や儀仗、大刀など、様々な飾りが付けられていることです。やや誇張があるものの、いずれもきちんとディフォルメされていて、船体部分も障壁や櫓を通す穴など細部にこだわった作りが見られます。

蓋や儀仗、大刀などはいずれも主張の権威を表示する威信材と考えられ、この主張の権力の源泉と船とが深く関わっていたことを想像させます。

当時の船は単なる乗り物としてだけでなく、異界へと行き来するための神聖なものとして扱われていたようで、平成18年には奈良県巣山古墳の周濠から被葬者の遺体を運んだとされる「喪船」が出土したことは記憶に新しいです。他にも舟形石棺など、首長の死と直接関連しているものに船は多く用いられていました。

さて、これ以外の展示も素晴らしいもので、あまりのボリュームに圧倒されました。火焔土器や王冠形土器なども西日本にいるとなかなかお目にかかれるものではありませんでしたしね。

それから、何といっても備前焼の人間国宝の作品大集合も大きな見どころです。こでは備前焼の変遷を改めて確認することもできます。

とにもかくにも大迫力の展示会です。みなさんもぜひ行ってみてください。

地質情報展2009へ行ってきました

地質情報展2009

地質情報展2009岡山

岡山市デジタルミュージアムでこの9月5・6日に開催された、地質情報展2009「おかやまワクワク発見瀬戸の大地」へ行ってきました。今回は岡山県や周辺の地質に関する情報だけでなく、岡山県の上栫さんによる近世たたらと岡山市の西田さんによるサヌカイト製石器に関する発表でした。

上栫さんは島根県内に現存するたたらの紹介から、昭和40年代まで行われていた「かんな流し」と呼ばれる砂鉄採取方法などを説明の上、岡山県新見市(旧神郷町)にある大成山たたらいせきの調査成果について、詳細なデータを元に論述されていました。また、岡山県内で行われているたたら製鉄実験についても紹介されていました。

西田さんは旧石器時代から弥生時代へ至る役1万年以上にわたるサヌカイトの利用形態を概説するという意欲作でした。旧石器時代には直接採取されていたサヌカイトが、縄文時代には大型薄片として交換され始め、弥生時代には猟具や工具としてだけでなく、武器として利用されるようになるなど、社会の複雑化とサヌカイトの利用形態は密接に関連していることを説明されていました。

講演会場はほぼ満席で大盛況でしたが、会場外の体験コーナーも多くの参加者でごった返していました。ただ、展示会場内の大成山たたら遺跡や津寺遺跡出土の製鉄・鍛冶関連遺物の展示にはあまり人が集まっていなかったみたいで、どうしたら興味を持ってもらえるか、もう少し工夫が必要だと強く感じました。

たとえば大きな写真パネルを展示するとか、復元模型を持って行くとか。あと、映像や鞴や鉄鉱石を炉に入れる体験を取り入れるのもいいかなと。

記録より記憶に残る展示、これが今後の課題かな。

「水と人の環境史ー岡山平野の5000年ー」開催中

岡山大学埋蔵文化財調査研究センターでは企画展「水と人の環境史ー岡山平野の5000年ー」をこの週末23日まで岡山市デジタルミュージアムで開催中です。

これは岡山大学創立60周年事業の一環として行われるものです。単に考古学資料の展示にとどまらず、5000年にわたる長い環境の変化から、現在起こりつつある地球温暖化などの環境変化とどう向き合うべきかを「考える」展示となっているようです。

まだ僕もいってませんので、今週末は是非出かけようと思います。詳しくは下記のリンクから。

企画展 水と人の環境史

34.666676,133.915958